平成25年〔民法〕〔設問1〕(1)  ノート⑨

 譲渡担保としての債権譲渡には、取立権限留保型集合債権譲渡と、予約型集合債権譲渡ないし停止条件型集合債権譲渡の2つのタイプがあります(内田民法3[第3版])。

 本問は「A及びBは,融資金の返済が滞るまでは上記代金債権をAのみが取り立てることができることのほか,Aが融資金の返済を一度でも怠れば,BがAに対して通知をすることによりAの上記代金債権に係る取立権限を喪失させることができることも,併せて合意した。」とあるので、取立権限留保型集合債権譲渡です。